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血流を良くしよう! 血めぐり考「瘀血と慢性炎症」

血流を良くしよう! 血めぐり考「瘀血と慢性炎症」

私は、体にある血管を全てつなぎ合わせた長さが地球2周半ほどもあると初めて知った時にとても驚いたのを覚えています。そして、このとてつもなく長い血管の99%が毛細血管だと知ったときには、毛細血管とは一体どんな血管なのかと不思議に思いました。

血管は動脈、静脈、毛細血管に分けられ、動脈は心臓から血液を送り出すときの血管で、静脈は心臓へ血液が戻ってくるときの血管、そして、毛細血管はこの動脈と静脈の中間に位置している血管です。なぜ体中に気が遠くなるような長さの毛細血管が張り巡らされる必要があったのか?その答えは私たちの体を構成している40兆個近くもある細胞の存在にありそうです。

地球が誕生したのは今から約46億年前のことで、最初の生命が誕生したのは約 38億年前といわれています。そして、その生命誕生の場は海の中でした。初期の生物は単細胞と呼ばれる、たった1個の細胞でした。単細胞は海から栄養を取り入れ、老廃物を海へ捨てていました。今、私たちの体を構成している細胞も、太古の海に浮かんでいた頃の単細胞と同じように、体の中で体液にひたっています。そして、体液から栄養や酸素を得て、老廃物を体液へ捨てています。太古の昔と同じ暮らしをしていたのですね。この体液という海へ栄養や酸素を補給し、老廃物を回収する働きをしているのが毛細血管です。

血流を良くしよう! 血めぐり考「瘀血と慢性炎症」

もし、毛細血管から必要な物資が運ばれて来なければ、細胞は飢餓に陥ります。日本に住む限り私たちは飢餓を体験するとは考えにくいのですが、でも、想像してみてください!飢餓で苦しむ人々の姿を!お腹がすいて何もできずにうずくまり、茫然とした時を過ごす人たち、走り回ることのできない子供たち・・・。細胞もそんな状態になってしまうのです。そんな飢餓状態の細胞に今まで通りイキイキとたくさん働いてくれなどとは言えませんよね?飢餓状態の細胞で構成された臓器の調子が悪くなるのは当たり前ですよね。

体温は血液に乗って運ばれますので、冷えがあるということは血液が末端まで運ばれていないという証拠です。これは表現を変えれば、「冷えは細胞の飢餓状態」といえます。冷えは、細胞に栄養や酸素が送られていない証拠になります。

でも、血流が悪くて起こることは、細胞の飢餓状態だけではありません。漢方では流れが悪く滞りがちな血液を「瘀血(おけつ)」と呼んでいます。瘀血になり、血流が悪くなれば、毛細血管が老廃物を回収することができにくくなります。そして、老廃物は細胞内、或いはその周辺に溜まっていきます。細胞では溜まった老廃物が炎症を引き起こす原因となることがあります。炎症は周辺の細胞にも飛び火していき、細胞の機能は失われていきます。この静かに燃え広がる炎症が長く続くと、回復不可能なダメージを細胞に与えてしまいます。そして、これが病気の元凶になるのです(慢性炎症)。

毛細血管の血液の流れをよくすることは、細胞の飢餓状態を救うだけでなく、細胞の老廃物の回収をスムーズにさせることで細胞の健康を維持することにつながります。

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