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滋養強壮保健薬「紫華栄」はなぜ冷え症に役立つの?

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紫華栄は「8つの生薬」からなる滋養強壮保健薬です。

この「8つの生薬」の働きは主に生命力や抵抗力を補う扶正(ふせい)と、老廃物など不要なものを取り除く袪邪(きょじゃ)の2つに分けることができます。扶正の働きを持つ生薬にはニンジン、オウギ、トウキ、センキュウがあり、袪邪の働きを持つ生薬にはシコン、ジュウヤク、ヨクイニンがあります。ここにカンゾウが加わります。

紫華栄は虚弱体質、肉体疲労、病中病後、胃腸虚弱、食欲不振、血色不良、冷え症、発育期などの滋養強壮保健薬ですが、なぜ身体の調子を整えて健康を維持する「滋養強壮」に「冷え症」が入るのでしょうか?

その前に、そもそも「冷え症」とは何なのでしょう?

「冷え症」って何?

「冷え」は「肉体」的に冷たい状態だけではなく、精神的に寒いあるいは冷たい状態※も考えられます。また、人体に生じる上下の間の温度差、住居環境の上下間の温度差も含まれます。一方で、足元を温かくしていても、上半身をそれ以上に温かくしてしまえば、これも冷えになります。冷えは相対的な概念なのです。

さて、「冷え」と「冷え性」、「冷え症」は何が違うのでしょう?実は、ほとんど同じ意味になります。ここでは「冷え症」として表します。

※参照:川嶋朗「冷え外来」医歯薬出版株式会社2010年

冷え症は次のイラストのように、4つのタイプに分けられます。

冷え性のタイプ

冷え症対策

冷え症のある方は、「体質だから一生治らない」とあきらめてしまう方が多いようです。でも、何もしないで放置してしまえば、冷えからくる病気の発症を許しかねません。是非、あなたにあった対策を探しましょう。

  • 毎日お風呂に入る。おススメはぬるめのお湯(40度かそれ以下)。額にうっすら汗をかくまで入りましょう。
  • 適度な運動習慣を持つ。
  • 規則正しい生活・食生活をする。
  • 暴飲暴食を避ける。
  • 冷たいものは控える。体温以上のものがおススメ!
  • おススメ食材は、色の濃いもの、黒いもの、赤いもの、そして、地下に伸びる野菜です。
  • 甘いものや果物の摂り過ぎに注意する。

「冷え症」があると疲れやすくなる!

冷え症があると、血管は縮み、血流が悪化し、血液によって運ばれるはずの栄養物や酸素は運ばれなくなります。このため体がだるくなったり、元気がなくなったり、疲れやすくなったりします。このような血の流れが悪くなり滞っている状態は「瘀血(おけつ)(悪血)」と呼ばれます。瘀血があると、老廃物(毒)が排泄されず溜まったままなので、顔色のくすみ、不眠、精神の疲労、めまい、肩こり、痔(じ)や女性の月経障害などが生じると考えられています。

冷え症のある方に次のような症状があれば要注意!

  • 寝ても疲れがとれない。
  • 生活習慣病がある。
  • 加齢現象で疲れが溜まりやすくなっている。
疲れは早い段階で取り除くことが大切です。

最後に紫華栄の構成生薬の1つ、シコンの働きをご説明します。

紫華栄の構成生薬の1つにシコン(紫根)があります。シコンはムラサキの根で「紫根」と表します。シコンは内臓に入り込んだ邪気(悪い気)を除き、正気(よい気)を増すことで、体の力を補い、諸種の排泄作用を調え、水分をよく流通させます。つまり、シコンには腫れたり、痛んだりする症状を緩和させて、さらに血をきれいにする働きで、皮膚や内臓を健康に調えるのに役立つとされます。

シコン(紫根)の写真

シコンの写真

紫華栄しかろんってなに?
(声で聞く説明です。約5分)

https://stand.fm/episodes/662898a339d71916da4255f5

冷え症の解消は、疲労回復につながるだけでなく、健康な毎日のためにも大切です。冷えは万病の元です。気をつけましょう!

シルクリバー
(薬剤師)
ムラサキ
紫華栄

㈱和漢薬研究所の滋養強壮薬

しかろん

紫華栄

アカマツ
松寿仙

㈱和漢薬研究所の滋養強壮薬

しょうじゅせん

松寿仙

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