粘膜を強くするという花粉症対策
いよいよ花粉症シーズン到来です。毎年この時期は憂鬱という方も多いのではないでしょうか。既に抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬を準備している方もいらっしゃるでしょう。花粉を防ぐためにマスクやメガネ、洗濯物の室内干しなどの対策もあります。でも、それだけなのでしょうか?
先日、ニュース番組で、インフルエンザの大流行した年は花粉症の症状が強くなる可能性があり、その原因はインフルエンザ罹患により鼻の粘膜が傷つくからだと耳鼻科の医師が説明されていました。そして、粘膜保護のためにマスクの着用を勧めていました。では、なぜ、粘膜が傷つくと花粉症は悪化しやすいのでしょう?
鼻の粘膜を構成する細胞はすき間なく密接につなぎ合わされて並び外敵の侵入を阻止しています。粘膜が生体バリアともいわれる由縁です。更に、鼻粘膜には「線毛細胞」と呼ばれる細胞があり、この線毛で侵入してきた花粉やホコリを体外へ排出する働きをしています。ところが、粘膜が傷つくとバリアはほころび、更に、線毛の働きも悪くなるので花粉の排出は低下します。このため花粉症が重症化しやすくなるというわけです。
では粘膜を丈夫にするにはどうしたらよいのでしょう?
まず、血行をよくしましょう。粘膜には血管が多くあります。鼻の中を覗くと赤く見えますよね。血行がよければ栄養や酸素が充分に粘膜細胞に運ばれ、細胞の働きは高まります。
また、葉緑素(クロロフィル)をとり入れるのもよい方法です。葉緑素には粘膜を保護したり、炎症を起こした組織を修復したりする働きがあります。
日頃から大切な粘膜を守って、花粉症の時期を元気に乗り切りましょう。