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食べ物と漢方薬で改善! 現代人の便秘解消のススメ

食べ物と漢方薬で改善! 現代人の便秘解消のススメ

突然ですが、みなさんは便秘に悩まされたことはありますか?

日本で最も多い便秘は「大腸の運動機能低下により、大腸内に便が長く停滞した結果、水分の過剰吸収で便が硬くなるタイプ」と言われています。この便秘の要因は、運動不足や水分不足、食物繊維不足、腹筋力の低下、極端なダイエット等があります。何かしらの病気が原因ではないため、こうした生活習慣を整えることで根本的に改善することが期待できる便秘です。

特に、仕事や育児などで時間に追われる現代において「忙しくて食事がいい加減になってきているせいか、最近便秘気味かも……」という方は少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

そのような方にご提案したいのが、日々“食べ物に着目する”ことです。

医食同源いしょくどうげん」という言葉がありますが、これは「病気を治療するのも日常の食事をするのも、ともに生命を養い健康を保つためには欠くことができないもので、源は同じ」という考え方です。生命力を高めて、心身ともに元気よく生きるために、食事の役割は極めて重要です。

ここで少し、東洋医学の考え方をご紹介します。

体は「けつすい」で構成されていると考えられています。

」とは、「やる気」「元気」などの生命エネルギーのことです。「けつ」とは、血液のように全身を巡り、栄養と潤いを与えます。「すい」とは、血液以外の組織液や消化液などの体液すべての水分を指し、体の働きを潤滑に保ちます。

このような「けつすい」のバランスで体の調子が決まるとされ、食べ物の特性をうまく活用することで、体の不調を改善することが期待できると考えられています。

便秘は、ストレスなどによって「」の流れが停滞したり異常をきたしたり、全身を巡る「けつ」が停滞したり、または「すい」が不足したりすること等でも起こるとされています。

では、便秘に良い食べ物とはどのような特性のものでしょうか。単に便秘といっても、その要因によってアプローチの仕方はさまざまです。

“ストレス社会”と呼ばれ、「」のバランスを崩しやすい現代。ここでは現代人が陥りやすい「」の不調に着目してご紹介します。

喉が渇く、暑がりなどの症状が見られる便秘は、胃や腸などにこもった熱で水分がなくなり、便が乾燥を起こすタイプで、便がコロコロとかたくなります。これは「気滞きたい」の人に見られる便秘で、腸を巡る「気」が滞ることで排便が不安定になることが特徴です。便がコロコロとする場合は、胃腸に熱をためる辛いものや味が濃いもの等を避けましょう。熱を冷ますほうれん草、タケノコ、バナナ、梨などを食事に取り入れると良いとされています。他に、お腹のマッサージをして滞った気を巡らせることも効果的です。

顔色が優れず疲れやすい人の便秘は、「気」が不足している「気虚ききょ」タイプと考えられます。気虚の人はいきんでも出にくい便秘になるため、黒ゴマやハチミツなどを取り入れると「気」を補ってくれます。

この他に、冷えによる便秘の場合は、長ねぎやショウガを取り入れると、体を温めてくれます。

便秘がひどい場合には、下剤を使用することも一つの方法です。下剤には様々な種類がありますが、市販薬で一般的なのが「大腸刺激性下剤」です。また、漢方薬の「大腸刺激性下剤」の代表には「大黄甘草湯」があります。

時間に追われる現代の生活の中で、「確実に、早く便秘を解消したい」と思う方も多いと思います。このタイプの下剤は確実な効果が得られることが特徴ですが、一方で作用が強いため人によってはお薬で腹痛を起こす方もいらっしゃいます。ただ、単一成分の西洋薬に比べれば、漢方薬は様々な成分を含む生薬から作られた薬であるため、確実でありながら、比較的穏やかに効くと言われています。

なお、「大腸刺激性下剤」は常用してしまうと習慣性があるため、効かなくなってしまったり、逆に便秘がひどくなったりする可能性もあります。下剤の使用は最低限にとどめる※ことが使い方のコツです。できれば、日常にある食べ物に着目して、薬に頼らず、便秘知らずで、快適な日々を過ごしていきたいですね。

ただし、便秘が長く続くようなら、他の原因が隠れている可能性もあるので一度医師に相談することをお勧めします。

※病院でもらっているお薬の場合は、自己判断で中止せず、必ず医師にご確認ください。
ペンネーム:Oscar

ダイオウ
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