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先祖伝来 ~松ちゃんがつなぐ歴史~ ③

松寿仙と和漢薬研究所の始まりの物語を今に伝えるために、やってきた四代目松ちゃん。
いよいよ半世紀以上も前から始まった松寿仙誕生物語の時代はクライマックス

それで、どこまで話したかのう。

和漢薬研究所赤城工場が完成していよいよ松寿仙が出てくるところでページが足りなくなりました。

おお、そうじゃったそうじゃった。

しっかりしてくださいよぉ。それでその後どうなったんですか?

うむ。それから様々な下準備を経てついに1969年6月28日に松寿仙が発売されるのじゃ。

ついに発売ですね!

うむ。様々な下準備と一言では片づけることができないほどの苦労が下準備という言葉には詰まっておるのじゃがな。

確かに。医薬品の認可をとるのは今も昔も厳しい審査があります。

よく勉強しておるのう。その通りじゃ。人の命を支える医薬品にはそれ相応の厳しい審査が欠かせない。その厳しい審査を経たからこそ、松寿仙は今も昔も安心して服用していただけるのじゃ。

厳しい審査は信頼の証でもあるんですね。

そうじゃ。当時松寿仙を取り扱ってくださる取扱店の先生方の信頼の一歩目に松寿仙が「医薬品」であることが大切だったのじゃ。

だからこそ自社工場を作って医薬品の認可を取得したのですね。

そういうことじゃ。横手さんは松寿仙の拡大に全力を尽くした。話を聞きたいという人がいれば日本全国どこにでも飛んで行った。

忙しいお方だったんですねぇ。あれ?ちょっと聞きたいことがあるのですが。

ん?なんじゃ?

自分で忙しく飛び回らなくてもマスコミとか使ってなんかパーっと広げちゃえばよかったんじゃないですか?

はぁ~(大きなため息)。お前は七代目というのになんもわかっとらんのう。

うぐ・・・。

横手さんは健康は人間自身がよくなろうとする力、すなわち自然治癒力が大切であることを信念の一つにしておった。自然と人間の在り方を考える中で創製した自然薬の普及には単に効能を優先させたマスコミによるPRによるのではなく、自分の信念に共鳴して、理解してくださる薬局、薬店の先生方とともに行うべきであると考えられたのじゃ。

うぅ・・・短絡的な自分が恥ずかしいです。

わかればよい。そしてそんな先生方とともに結成したのが「全国自然薬研究会」なのじゃ。

自然薬研究会?

自然薬研究会は松寿仙を中心とする自然薬について全国の先生方が学ぶ研究会じゃ。松寿仙について日々研鑽を重ねている先生方にしっかり説明されて、販売されてこそ、松寿仙は本来の効き目を発揮すると言ってもいいかもしれん。

情報提供は大切ですよね。

そう、情報提供のみならず、その情報提供を通じて松寿仙を飲まれる方がより健康でいきいきとした毎日を送るためのサポートを行っているのじゃ。

確かにそれは単なる「広告」だけでは完遂できないですね。

ようやくお前もわかってきたようじゃの。

お恥ずかしい限りです。

そんなこんなで松寿仙の服用者が増えてきたのじゃが、更にありがたいことがあったのじゃ。

ありがたいこと?

松寿仙をご愛用の皆様から多額の浄財が寄せられたのじゃ。

それは、確かにありがたいことですね。その浄財はどのように使ったのですか?

その浄財で和漢薬研究所赤城工場内に薬師堂を建立し、その保持を行っておるのじゃ。

薬師堂?確かに工場には薬師堂がありますが、なんでそんなものがあるのかは疑問でした。

横手さんは健康や薬に携わる一人の人間として薬師如来を信仰しておったのじゃ。

薬師如来ってあの手に薬壺をもってて、十二の大願を発して、衆生の病苦などの苦患を救い、さとりに至らせようと誓った仏様の?

よ、よく知っとるの。まるで調べてきたかのようじゃ。まさにその薬師如来じゃ。

信心が厚い人だったんですね。

また和漢薬研究所では毎年4月、10月の年二回、例大祭を開催しておる。

あの薬師堂にそんな由来があったとは。

そして、七代目のおぬしまで連綿と松寿仙の和が続いておるのじゃ。

ありがとうございます。横手さんの思いを胸に一歩一歩進んでいきます。

ほほほ、その意気じゃ。これからの松寿仙はおぬしにかかっておる。

はい!頑張ります!

ちと長い話になったが今回はこんなところかのう。

まだまだお話聞きたいです!

残念じゃがもう時間じゃ。なぁに、必要な時にはいつでもわしはやってくる。その時まで元気での。

四代目様~!

松ちゃんは自分の部屋で目が覚めました。あれは夢だったのでしょうか。

もう朝か。夢にしてはリアルだったなぁ。ってあれ?

机の上に四代目松ちゃんが持っていた松葉がおいてありました。

夢じゃなかったんだ・・・。四代目様見ていてくださいね!僕頑張ります!

今日も松ちゃんは松寿仙を多くの人に知ってもらうため取材に出ていきます。頑張れ松ちゃん。

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