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血液サラサラの薬と血流から考える脳梗塞の再発予防

血液サラサラの薬と血流から考える脳梗塞の再発予防

血液サラサラの薬と血流から考える脳梗塞の再発予防

日本社会の高齢化率は上昇を続けていて、65歳以上の方の比率が10人のうち3人、或いは4人という時代が近づいてきています。これに伴い、脳梗塞と虚血性心疾患の患者総数も増えていて、それぞれ約78万と約72万で合計約150万人でした(厚生労働省平成29年患者調査)。この合計は総患者数一位のがん患者数178万人に次いで多い数字になっています。ここでは脳梗塞の再発について考えていくことにします。


今までの日常が急変してしまう脳梗塞、患ったご本人にとっては本当にショックな出来事だと思います。しかし、脳梗塞という病気が本当にコワイのは再発率の高さです。10年後の再発率はおおよそ5割!といわれています。

血管が傷つくと……

人体を構成する37兆個の細胞に栄養などを届ける血液の重要性は誰しもが分かっています。この血液を運ぶ「血管」は柔らかいゴムに例えられます。心臓から送り出される血液は、血管がゴムのように膨らんだり縮んだりを繰り返すことで全身へ運ばれます。

このような中で血管にはしばしば傷が生じるそうです。傷ついた血管を放置してしまえば、大切な血液が漏れ出てしまいますので、急いで血管の傷を防ぐことが必要です。塞ぐ方法は2段階で行われます。1段階目は応急処置、2段階目でしっかりと傷を塞ぎます。この1段階目の応急処置ではたらくのが「血小板」と呼ばれる血液成分です。血小板がはたらくことで「血栓」がつくられて、血管から血液が漏れ出るのを防ぎます。しかし、実はここに問題があります。この血栓は、私たちが手や足にケガをしたときのカサブタのようなもので、“はがれやすい”という欠点があります。血栓がはがれてしまえば、体内を流れ、流れ着いた先の血管を詰まらせてしまう恐れがでてきます。

血液サラサラの薬

脳梗塞の再発予防にシロスタゾールやアスピリンなどのいわゆる「血液サラサラの薬」が処方されます。ここでは、これらの薬がなぜ再発予防に必要なのかを考えてみましょう。

血液サラサラの薬は「血小板」の働きを邪魔して、血栓ができるのを防ぎます。血栓ができなければ、血管が詰まることもありませんよね。一安心!……。アレ?でも、考えてみると少し変ですよね。だって、もともと血小板は血管の傷を防ぐために必要なものでしたよね。血小板の働きが抑えられてしまったら、血管の傷の応急処置はどうなってしまうのでしょう?血液は漏れ出てしまわないのでしょうか?

血小板は理論上必要とされる数よりもかなり多く存在するそうです。また、血液サラサラの薬で全ての血小板の働きが抑えられるということではありません。つまり、血液サラサラの薬の働きは「血液を固まりづらくする」と表現されることになります。

避けられない動脈硬化!

加齢とともに、また、高血圧や糖尿病などがあれば尚更に、血管内は酸化ストレスが高まり、血管はサビやすい状態になります。血管がサビて脆弱になれば、修復も頻回に必要になります。一方で血管にはコレステロールなどのゴミが溜まりやすくなり、血管内部は狭くでこぼこになります。血管が曲がったりしてしまうこともあります。このような状態は「動脈硬化」と呼ばれます。

狩猟採集生活では、獲物を追いかけてかなりの長距離を歩かなければなりません。また、木の実や根、昆虫、果実、葉、魚介類、野生のミツバチの蜜など、その時に採集できる物を、かなりの種類を食べていました。貯蔵はできませんでしたので、食べられるときに食べるという生活なので、いつも空腹だったようです。しかし、この頃の人類は意外なほどに健康だったことが分かってきています。また、長生きした人もいたようです。

脳梗塞の再発防止

では、少し視点を変えてみましょう。パリ・ダカールラリーで、ラリーカーが砂埃をあげて猛スピードでオフロードを走る映像をみたことがありますか?赤血球をこのラリーカーとしてイメージしてください。早く、しかも安全に走るにはラリーカーの性能が求められますよね。同じように、血流をよくするには赤血球の性能が求められます。

赤血球の性能を高めるには

赤血球は血球成分の約99%を占めていて、その寿命は120日ほどです。赤血球が寿命を終えるまでの間に、赤血球の膜表面は酸化されていくので、赤血球の変形能は低下します。赤血球は自らのサイズよりも狭い血管の中を移動するため、変形して通過しなければなりません。つまり、この変形能の低下で、血液は血管内をスムーズに流れることが難しくなります。

酸化ストレスを高める糖尿病や高血圧などの生活習慣病の治療をきちんと受けましょう。また、ストレスも酸化ストレスを高めてしまいますので無理をしないようにしましょう。赤血球の膜表面の状態ができるだけ酸化されないように、抗酸化物質を常日頃から摂り入れることもおススメです。

血管の環境を整備しておく

道のコンディション、つまり血管の環境を整備しておくという方法も考えられます。「それはそうだけれど、そんなことできるの?」っと、思われますよね。方法はあります。その前に、一つ大切な点を知っておいてください。それは道路と血管の違いについてです。道路は走行車両が増えれば増えるだけ劣化します。一方、血管は血流量が増えれば、血管が劣化するとは限らない点です。ここからは血管の内分泌機能についてみてみましょう。

血管は体内最大の内分泌器官といわれ、様々な物質を分泌しています。血管を拡げる一酸化窒素や血流が固まらないようにするプロスタサイクリンやトロンボモジュリン、ヘパリン様物質など他にも色々な物質があります。これらの「血液を上手く流すための物質」を産生しているのが血管内皮細胞です。全ての血管の内腔を埋め尽くしているこの細胞は適度にリズミカルな刺激を受けると「血液を上手く流すための物質」を分泌します。よい血流が更に良い血流を生じさせるのです。逆に、血流が悪いと「血液を上手く流すための物質」の分泌量が減り、血流は悪く、しかも固まりやすく血栓ができやすくなります。


では、本題の「血管の環境を整備しておく」という方法についてご説明します。血管は大きく分けて3種類「動脈」、「静脈」、「毛細血管」です。「動脈」と「静脈」は太い血管です。血管を構成している細胞にも栄養などが必要ですよね。では、どのように栄養などが届けられるのでしょうか?考えてみましょう。

「血管は血液を運んでいるのだから、流れている血液から栄養を貰っているのでは?」と思われましたか?

細い血管については正解です。でも、太い血管については違うようです。


下図の動脈と静脈のイラストをご覧ください。動脈にも静脈にも「栄養血管」がついているのがご覧になれますか?太い血管内の血流は早すぎて、そこから栄養や酸素を直接得ることは難しいようです。そこで、このように太い血管には栄養を運ぶための栄養血管が付いています。この栄養血管の流れがよければ、太い血管を構成する細胞は必要な物質の供給を受けて健康な血管になれます。

よく体を動かすこと、散歩やスポーツなどを習慣化するようにしましょう。血流をよくするお薬もお勧めです。

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脳梗塞の予防には血液サラサラの薬だけではなく、抗酸化物質を常日頃から摂ること、血流をよくすることが役立つというお話でした。

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