心臓トラブル? 動悸が止まらない‼ 対策は?
心臓は普段はとても静かで、その存在をあまり意識することはありません。でも、動悸が突然始まり、そして、止まらなくなってしまったら・・・。とても心配ですよね。しかも、四六時中続けば「不安は募るばかり」ではないでしょうか。
動悸の原因は?
心臓の拍動(動き)は一定のリズムで動いています。このリズムの崩れが動悸として捉えられます。原因として多いのが不整脈で、拍動が速くなったり遅くなったりすると動悸として感じます。他の原因に、低血糖、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、更年期や妊娠によるホルモン変動、貧血などがあります。また、薬による影響、運動不足や肥満、脱水、カフェインやアルコールの摂り過ぎなどもあります。つまり、動悸の原因は「心臓自体の不調や病気」、「心臓以外の他の疾患」、そして「生活習慣」の3つが関係しているということです。
動悸の多くは一時的で、治療の必要がないものが多いといわれています。しかし、頻繁に続く場合や気になる場合は医師の診断を受けることをお勧めします。
動悸に自律神経が関係?
治療を必要としない動悸(心臓に器質的な異常がない場合)についてご説明します。心臓を動かしているのは電気刺激で、微弱な電気が心臓の規則的な動きをコントロールしています。加えて、自律神経(交感神経と副交感神経)がその拍動の速度や強さに影響を与えています。交感神経はアクセルの働きで、一方、ブレーキの働きをしているのが副交感神経です。このアクセルとブレーキの働きはバランスがとれていることが大切です。もし、バランスを壊してしまうと動悸の原因をつくってしまいます。
自律神経を乱すものとして精神的な過度のストレスがありますが他に、季節の変わり目、ホルモンバランスの乱れ、不規則な生活など様々なことが関係しています。参照記事「変わり目にご用心!」はこちら
心臓トラブルが心配な方に~1つ目・タンパク質~
心臓は握りこぶし1個分の大きさで、筋肉の塊です。さまざまな臓器の中で最もマッチョなのが心臓です。筋肉の栄養といえば「タンパク質」がイメージされますが、心臓のためにも必要なのですね。ちなみに、お勧めのタンパク質は、飽和脂肪酸を気にしなくて食べられる魚、鶏肉、大豆や豆腐などの大豆食品などです。
心臓トラブルが心配な方に~2つ目・健康な胃腸~
良質なタンパク質を十分に摂取したとしても、胃腸が弱かったら吸収されません。また、胃腸が弱い方では、タンパク質が食べたくなくなります。鶏が先か卵が先かという話ですね。
心臓にとって大切なもの、それは「健康な胃腸」です。あなたの胃腸は元気ですか?
心臓トラブルが心配な方に~3つ目・良い血流~
心臓にとって血流はとても大切です。「心臓って血液を全身に送り出すためのポンプでしょう?なぜ血流?」と思われた方、次の話は必読です。
心臓は「血液を全身に送り出すポンプ」ですが、同時に「心臓そのものを養う仕事」もしています。1分間に心臓から送り出される約5リットルの血液のうち、心臓そのものに届けられる量は1/20、つまり250mlくらいです。毎分コーヒーカップ1杯分が心臓を養うために使われます。
心臓は1日で10万回拍動し、死ぬまで休みなく動き続けます。このため沢山のエネルギーが必要です。そこで大切なのが良い血流です。もし、血流が悪ければ、筋肉の細胞に必要な材料を送り届けることができません。あなたは良い血流や血管を維持できていますか?
死ぬまでお付き合いしていく心臓です。大切にしたいものです。
(薬剤師)