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脳のゴミ問題第2弾 認知症を遠ざけるコツ

脳のゴミ問題第2弾 認知症を遠ざけるコツ

ある地域に住む65歳以上の全ての住民を対象とした認知症の調査によると、加齢とともに認知症罹患率は増えていて、90代ではおおよそ2人に1人と報告されています。高齢者人口は今後も増加することから、2030年には認知症患者は500万人を超えると予想されています。また、最近のニュース報道では、重症の認知症患者の入院要請が増加しているものの、認知症による妄想、暴言・暴力や徘徊などで、その受け入れは困難となるケースが増えているということです。今後、認知症の問題は更に深刻化しそうです。

※地域悉皆調査;福岡県久山町、石川県中島町、愛媛県中山町、島根県海士町・九州大学二宮利治教授、厚生労働省作成

WHOの認知症対策に対する疑問

WHO(世界保健機関)の認知症対策では、次のような生活習慣病の改善などが提案されています。たばこやアルコールを控える、高血圧や糖尿病など生活習慣病の治療をする、そして、健康的な食生活や運動するなどです。ごもっともな提案だと思います。しかし、これらを実行したにもかかわらず、認知症を避けることができなかった人もいるのではないでしょうか。他にもやるべきことがあるのではないでしょうか?または、やってはいけないことがあるのではないでしょうか?このことを最近の研究から考えてみたいと思います。

なぜ認知症で脳にゴミがたまるのか?

さて、認知症とはどんな病気なのでしょう。認知症の多くは、脳内に本来なら処理・排除されるべき異常タンパク質が蓄積することで、神経細胞の働きが障害される病気です。「脳にゴミがたまる病気」ともいえそうです。それぞれ原因物質は異なります。最近ではパーキンソン病も “α-シヌクレイン”という原因物質が脳に溜まることが分かりつつあり注目されています。

※参照「認知症対策、脳のゴミ出しと睡眠⁈ https://www.shojusen.jp/post62/

では、そもそも脳にゴミがたまるのは何故なのでしょう?次のような理由が考えられます。

理由❶ 脳の構造上の問題
脳は特殊な構造をもつ臓器で、脳実質内には、他の臓器のような典型的なリンパ管はほとんど存在せず、主に脳脊髄液の流れによって老廃物が排出されています

※参照「認知症対策、脳のゴミ出しと睡眠⁈https://www.shojusen.jp/post62/

リンパ管とは、私たちの実社会で例えれば「下水道」です。リンパ管の中をリンパ液と呼ばれる液体が流れ、この液体によって老廃物は回収され体外へ排泄されます。

では、リンパ管の無い脳実質ではどのようにゴミは排泄されるのでしょう?脳実質でリンパ管の代わりを担っているのが、脳血管の周囲に存在する特殊な構造で、ここをリンパ液に似た液体「脳脊髄液」が流れます。

脳が活動している時、脳脊髄液はぎゅうぎゅうに詰まった細胞間を流れることができにくい状態です。一方で、睡眠中には脳細胞の周囲の空間が広がり、脳脊髄液が流れやすくなります(動物実験)。このようなことから睡眠は脳の健康維持に大切なのです。

理由❷ 脳は酸化されやすい臓器
脳は非常に活発な臓器で、体重の約2%しかありませんが、安静時でも全身の約20%の酸素とエネルギーを消費しています。大量のエネルギーと酸素消費により、副産物である活性酸素が大量に産生されれば、脳の酸化と炎症が引き起こされます。

一方で、脳は、特に、酸化や炎症に弱い臓器です。なぜなら、脳の水分を取り除いた重さのおよそ60%は酸化されやすい脂質でできていて、しかも脳内の情報伝達物質は酸化されやすい構造式を持っているからです。

脳という臓器は見事なまでに“酸化されやすい条件”がそろっているのです。

理由❸ 壊れる血液脳関門
血液脳関門とは、危険な物質が脳内に入り込まないようにする脳を守るしくみです。このしくみで重要な役割を担っているのが「血管内皮細胞」です。血管内皮細胞が密接にくっついていることでバリアを築きます。これが血液脳関門です。

このバリアを壊すのが脳のマクロファージと呼ばれる免疫細胞「ミクログリア」です。慢性的な脳血流低下や炎症状態では、ミクログリアの働きが変化し、結果として血液脳関門の機能低下に関与することがあります。

つまり慢性的な脳血流低下は“見過ごせない危険”なのです。

「脳の慢性的な脳血流低下」のキッカケをつくるのは?

慢性的な「疲労」やストレスが、自律神経や脳血流調節に影響を及ぼす可能性が指摘されています。慢性的な血流低下により血液脳関門が破綻すれば、有害物質やウイルスなど通常であれば脳実質内に侵入することのない危険物質が侵入し、更なる炎上の拡大が引き起こされます。疲労の長期化は最もさけるべきものの1つです。

認知症を遠ざける対策

この記事では次の2つの対策をおススメします。

  • 脳の良い血流の維持
  • 疲れを溜め込まない

この2つの対策を実行すれば、
❶血流によりゴミが排泄されやすい
❷脳脊髄液の循環や交換が促進される ※参照「認知症対策、脳のゴミ出しと睡眠⁈ https://www.shojusen.jp/post62/ ❸脳の活動に必要な酸素や栄養が運ばれる
ということが考えられます。

特に❸の対策はとても大切です。なぜなら次のような話があるからです。

「生前は認知症とは縁のなかった人の死後に脳解剖をすると、脳内がアミロイドβでいっぱいだったという例がありました。アミロイドβは神経毒で認知機能障害を起こすはずなのに認知機能が維持されたのは、良好な血流と栄養状態が、神経回路の予備力を高め、病理変化があっても症状が出にくくなる可能性が考えられています。

あなたの人生、この先何十年続くと思いますか?あなたがあなたらしく健康でいられるために、脳のゴミ問題は見逃せない課題です。

WHOの提案「生活習慣の改善」と共に、「疲れをためないこと」「血流をよくすること」を実践して、健康な人生を送ってください。

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