※第十八改正日本薬局方の生薬総則に収載されている生薬は【局】のマークをつけております。
【ア行】エンゴサク
- 生薬名:
- 延胡索(エンゴサク)【局】

原植物と薬用部位:延胡索(エンゴサク)の塊茎
主成分:アルカロイド(コリダリン、プロトピン、ブルボカプニン、d-テトラヒドロパルマチン、コプシチンなど)
用途:鎮痛、鎮痙薬として月経痛、腹痛、頭痛に用いられる。主として漢方処方薬であり、婦人薬とみなされる処方等に少数例配合されているが、妊婦の服用は避ける必要がある。
別名:春一番に咲いて他の植物が繁茂する頃には姿を消してしまうスプリング・エフェメラル(直訳で「春の儚いもの」の意)の一つ。「春の妖精」とも呼ばれる。

<松ちゃんから一言>
延胡索は、日本各地に自生しているけど、現在生薬とするものは、中国の東部に自生するチョウセンエンゴサクだけなんだよ。