※第十八改正日本薬局方の生薬総則に収載されている生薬は【局】のマークをつけております。
【カ行】カンゾウ
- 生薬名:
- 甘草(カンゾウ)【局】

原植物と薬用部位:ウラルカンゾウ 又は スペインカンゾウの根およびストロンで、ときには周皮を除いたもの(皮去りカンゾウ)
主成分:サポニン(glycyrrhizin)など
用途:漢方処方用薬であり、かぜ薬、解熱鎮痛消炎薬、鎮痛鎮痙薬、鎮咳去痰薬、健胃消化薬、止瀉整腸薬とみなされる処方などに、極めて高頻度で配合されている。激しい咳、咽喉痛の緩解や、消化性潰瘍にも有効と言われる。

<松ちゃんから一言>
カンゾウは約70%の漢方処方に配合されていると言われるけれど、カンゾウの成分である「グリチルリチン酸」はショ糖の150倍くらいの甘味があることから、漢方薬だけじゃなくて、食品やお菓子などにも使われていることが多いんだ。